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コラム

公開日 2025.12.25 更新日 2025.12.30

家族葬と言われたら?参列の判断基準やマナーを解説

大切な方が亡くなり、ご家族から「家族葬を行う」と言われたら、参列してもよいかどうか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、家族葬の参列者は親族に限らず、故人と親しくしていた友人や知人が参列することもあります。

本記事では、家族葬と言われた場合の参列の判断基準を解説します。
参列のマナーや、辞退する際の対応もお伝えしますので、家族葬と言われたときに適切に行動するための参考にしてください。

家族葬とは?

家族葬とは、故人の親族や親交のあった友人などの限られた方たちで行う小規模な葬儀のことです。
一般葬と異なり参列者が限定されるため、静かで落ち着いた雰囲気のなかで故人を偲ぶことができます。
また、小規模な葬儀ゆえに通夜や告別式が簡略化されるケースが多く、一般葬と比べて短時間で終了するため、参列者の負担が少ないのが特徴です。

さらに近年では、宗教的な葬儀にこだわらず、ご家族の希望に沿った形式で行われる例も増え、家族葬のかたちは多様化しています。

家族葬に参列するかどうか迷ったときの判断基準

家族葬に参列するかどうかは、訃報の有無や故人との関係性によって異なります。
前提として、訃報が届いていない場合には、ご家族が参列者を限定している可能性が高いため、参列は控えましょう。

また、訃報が届いている場合でも、家族葬の参列に関する案内が記載されていないのであれば、ご家族は「参列を控えてほしい」と考えていると受け取れます。
これは、訃報が必ずしも葬儀の案内を兼ねておらず、故人の逝去を知らせるためだけに送られるケースもあるからです。
そのため、訃報が届いていることを確認したうえで、故人との関係性による参列の可否を判断する必要があります。

以下では、故人の親族と友人、それぞれの関係ごとの具体的な判断基準を解説します。

親族の場合

故人の親族であっても、血縁関係が遠い場合は、家族葬への参列を迷うこともあるかもしれません。
家族葬の参列者となる親族は二親等以内が目安といわれており、戸籍上の養子縁組による養親や養子も含めた故人の両親、祖父母、兄弟姉妹、孫などが該当します。
このように、故人と血縁関係が近くなるほど、参列の対象となる可能性が高くなるわけです。

ただし、この基準はあくまでも目安であり、家族葬の参列者の範囲は喪主が決定します。
故人やご家族の意向によっては、同居の親族のみで家族葬を執り行うケースもあるので、判断に迷うときはご家族に直接確認するとよいでしょう。

友人の場合

訃報が届いても家族葬の案内がないのであれば、参列しないのが基本です。
家族葬の参列者はご家族の意向によって決定するので、案内がない場合は近しい親族のみで家族葬を行うものと判断しましょう。

とはいえ、故人の幼馴染やパートナーなど、特に深い関係だった方は「家族葬に参列したい」と強く思うこともあるかもしれません。
その場合は、ご家族に相談することで家族葬に参列できる可能性があるので、直接掛け合ってみてください。

家族葬に参列する際のマナー

家族葬に参列する場合は、ご家族に失礼のないようマナーを知っておく必要があります。
以下では、家族葬に参列する際のマナーを3つの項目に分けて紹介します。

家族葬に参列する際のマナー

  • 服装のマナー
  • 香典のマナー
  • 葬儀会場でのマナー

服装のマナー

家族葬に参列する際の服装は、一般葬と同じく準喪服や略礼服を着るのがマナーです。
男性は黒のスーツに白のワイシャツ、黒のネクタイを合わせ、光沢のある素材や柄物は避けましょう。
女性も同じく、光沢のないシンプルな黒のスーツやワンピースを着用し、アクセサリーは控えめに、一連のパールネックレスにとどめるのが基本です。

なお、家族葬では故人のご家族から“平服”と指定されることがあります。
これはカジュアルな服装や普段着を指すわけではなく、あくまでも略礼服という意味なので、誤解しないよう注意が必要です。

香典のマナー

家族葬では、ご家族が香典を辞退されている場合、持参する必要はありません。

小規模かつ親族が中心となる家族葬では、形式的な香典の受け渡しを行わないケースが多い傾向にあります。
訃報に“香典辞退”や“御厚志辞退”と記載されている場合は、ご家族が香典の受け取りを望んでいないということです。
この場合、無理に香典を渡すとかえってご家族に気を遣わせたり、香典返しの負担を増やしてしまったりすることも考えられます。

ただし、事前に香典辞退の連絡がない場合は、故人との関係性に合わせて無理のない範囲で香典を準備しましょう。
家族葬の香典の相場は、以下の表をご確認ください。

家族葬で包む香典の相場

故人との関係 金額の相場
両親 3万~10万円
祖父母 1万~5万円
兄弟姉妹 3万~5万円
叔父・叔母・いとこなど 5,000~3万円
友人・知人 5,000~1万円

香典は上記の金額を目安に、故人との関係性に応じて無理のない範囲で包むことが重要です。
その際、相場よりも極端に高い金額を包むのはご家族の負担になるためマナー違反とされています。

葬儀会場でのマナー

家族葬に参列する際は、お悔やみのあいさつや焼香といった葬儀会場での振る舞いにも配慮が必要です。

お悔やみのあいさつは受付で行うのが基本ですが、家族葬では受付が設置されていないことも少なくありません。
この場合は、香典を渡す際や焼香のタイミングでご家族にお悔やみの言葉をかけるのが一般的です。
お悔やみのあいさつは長くなりすぎないよう「このたびはご愁傷様です」「心よりお悔やみ申し上げます」といった言葉を、手短に伝えましょう。
くわえて、声の大きさを抑えて低いトーンで話すなど、ご家族の悲しみに寄り添う姿勢も大切です。

また、焼香は案内に従って焼香台の前に進み、ご家族に向かって深く一礼してから行います。
焼香の順番を待つあいだも、ほかの参列者との会話やスマートフォンの操作は避けるなど、ご家族の気持ちに配慮した態度で臨むことが求められます。

家族葬に参列できない場合の対応方法

ご家族から参列辞退の申し出があった、あるいはご自身の事情で家族葬に参列できない場合には、別のかたちで弔意を伝えることが大切です。
具体的には、以下の3つの方法が挙げられます。

家族葬に参列できない場合の対応方法

  • 香典・供花・弔電を送る
  • 後日弔問に伺う
  • 手紙やメールで弔意を伝える

香典・供花・弔電を送る

家族葬に参列できない場合でも、香典や供花、弔電などを通して弔意を伝えます。
ただし、家族葬ではこれらの受け取りをご家族が辞退しているケースもあるため、事前に確認が必要です。
ご家族の意向に反して送ってしまうと、香典返しやお礼状の送付などの対応がご家族の負担になる可能性があります。

ご家族が受け取りを辞退していない場合は、マナーに従い適切な方法で対応しましょう。
送り先やタイミングは、以下を参考にしてください。

家族葬に参列できない場合の弔意の伝え方

香典 供花 弔電
手配方法 郵便局(現金書留) 葬儀社 NTTまたは民間電報サービス
送り先 葬儀会場またはご家族の自宅 葬儀会場 葬儀会場
送るタイミング 通夜・家族葬当日または後日 通夜・家族葬当日 通夜・家族葬の開始までに

これらを葬儀会場やご家族の自宅に送る際は、基本的に喪主宛とします。
また、供花を手配する場合は、祭壇や装飾の統一感を保つために、葬儀社が花屋を指定している場合があります。
指定されていない店で購入した供花は、葬儀会場で受け付けてもらえない可能性があるので、事前に葬儀社に確認してから手配しましょう。

なお、葬儀会場の入口に飾る供花には、関東と関西で違いがあります。
関東では主にシンプルな花輪を、関西では色鮮やかな樒(しきみ)を置くのが通例です。

後日弔問に伺う

家族葬に参列できないときは、事前に連絡を入れたうえで、後日弔問に伺う方法もあります。
家族葬を終えたあとの数日間は、故人宅の片づけや相続の手続きなどでご家族が忙しくしている可能性が高いので、訪問する日時には配慮が必要です。
弔問に適したタイミングは、家族葬を終えた3日後から四十九日以内までといわれています。

弔問時はお悔やみの言葉を丁寧に伝え、長居を避けつつご家族に負担をかけないよう心がけましょう。

手紙やメールで弔意を伝える

遠方に住んでおり、家族葬への参列や自宅への弔問が難しい場合は、手紙やメールでご家族に弔意を伝えるのも一つの手です。
これらの方法は訪問や電話と異なり、ご家族のタイミングで確認してもらえるので、家族葬の準備や対応に追われていたとしても、負担をかけずに済みます。

なお、手紙やメールを送るのは家族葬が終了したあとでも構いませんが、故人の逝去を知ったあとすぐに届けることで、ご家族に気持ちがより伝わります。

【ご家族向け】家族葬を行う際の参列者の決め方や連絡方法

参列者ではなく、ご自身がご家族の立場で家族葬を執り行うこともあるかもしれません。
家族葬では、ご家族が参列者の選定や関係者への連絡といった対応を行う必要があるため、基本的な知識は把握しておきたいところです。

以下では、家族葬を執り行う際の参列者の選び方や訃報の送り方を紹介しますので、参考にしてください。

家族葬の参列者の選び方

ご家族が家族葬の参列者を選ぶときには、故人の意向や親族の気持ちを踏まえて決める必要があります。
家族葬の規模や内容によって招く参列者の範囲が変わるため、以下の点を参考に、具体的な方針を固めておきましょう。

故人の意向を尊重する

まず大切なのは、故人が生前に望んでいた家族葬のかたちを尊重することです。
故人が「静かに見送ってほしい」「親しい人だけに参列してほしい」といった希望を示していた場合には、その意向を軸に参列者を選びましょう。

故人が家族葬に招きたい方の名前を挙げていた場合は、それに従います。
具体的な希望がない場合は、二親等以内の親族や故人と関係の深い友人や知人に絞るのが一般的です。

なお、参列者を大幅に絞る場合には、参列できなかった方々とのトラブルを避けるために、声をかけなかった理由を明確に伝えることが重要です。
最低限のマナーとして、家族葬を執り行う旨と参列辞退の連絡を必ず行ってください。

葬儀の規模や参列者の人数を明確にする

家族葬の参列者を選ぶ際は、葬儀の規模や参列者の人数を具体的に決めておくことも重要です。
規模や人数を明確にすることで、その範囲に合う葬儀会場や参列者をリストアップできます。
また、これらを事前に決めておけば、あとから参列者の範囲を広げたり、調整したりする手間も減らせるでしょう。

さらに、家族葬の規模や参列者数が明確になれば費用の目安もわかるので、無理のない範囲で葬儀を計画できるようになります。

関係性を重視する

家族葬の参列者は、故人との関係性を基準に決めることも大切です。
事前に決めた参列者の人数をもとに、故人と親交が深かった方を優先して招くとよいでしょう。
一方で、形式的な付き合いや近年交流がなかった方々には、無理に参列をお願いする必要はありません。

このように参列者を整理しておくと、声をかけなかった方にもスムーズに説明できます。
また、故人と関係の深い方を中心とした家族葬は、温かな雰囲気で執り行われ、ご家族も穏やかな気持ちで故人を見送れるはずです。

訃報の送り方

訃報を知らせる際は、故人の名前や逝去日時、葬儀の形式といった情報を迅速かつ丁寧に伝えましょう。
その際、訃報を受け取った方が誤解しないよう、家族葬を執り行う旨と参列の可否を明確に示すことが重要です。

なお、訃報を送るタイミングは、参列をお願いする方を除き、葬儀後が適しています。
家族葬の前に訃報を送ると、一般葬と誤って認識した方が葬儀に参列する可能性があります。

連絡方法としては、親しい親族や友人には電話で、そのほかの方々にはメールや文書で伝えるのが一般的です。
訃報を受け取った方に気を遣わせないよう、香典や弔問の可否などご家族の方針もあわせて伝えておくと安心です。

家族葬と言われたら、故人との関係性や訃報の内容によって参列を判断する

故人のご家族から「家族葬を行う」と言われたら、二親等以内の親族である場合や訃報に家族葬の案内が記載されている場合を除き、参列を控えるのが基本です。

なお、家族葬に参列する際は、一般葬と同様に準喪服や略礼服を着用し、落ち着いた態度で臨むことが大切です。
家族葬に参列できない場合でも、ご家族が受け取りを辞退していなければ、香典や供花、弔電を送って故人への弔意を伝えましょう。

大阪市内で家族葬を検討されている方は、かわかみ葬祭にぜひご相談ください。
心ゆくまで故人様をお偲びいただける、穏やかな見送りの場をご提供いたします。

監修者

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川上 知紀

株式会社川上葬祭 代表取締役

<略歴>

創業明治10年の老舗葬儀社、川上葬祭の5代目
関西大学卒業後、テニスコーチとして就職。その後、家業である川上葬祭へ入社。
代表に就任以降、業界の異端児として旧態依然の業界改革に着手。その経営手法から葬儀社向け経営コンサルティングや、業界向けセミナー講演活動、一般消費者向けの「無料お葬式講座」を講師として17年以上、現在もなお続けている。

<主な著書>

あなたのお葬式

葬儀社だから言えるお葬式の話

(共に日経新聞社出版より刊行)

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