仕事を含め、組織で重要な役職だった人、地域の自治会などコミュニティに参加していた人、交友関係の広い人などは、家族葬のデメリットでお伝えしたように、情報管理や葬儀後のフォローが大変なため、家族葬は現実的に難しいといえるでしょう。
この場合は、人数を限定しない一般葬であれば、参列者が大勢で当日が大変である反面、「お礼とあいさつを一度で済ませられる」というメリットもあります。
著名人が身内だけの葬儀後改めて「お別れの会」を開催するのも、こういった理由からです。
エンディングノートに「家族葬でやってくれ」と書かれていても、その通りにしないほうがいい場合もあるのです。
「流行っているから」「葬儀社が勧めるから」という事だけで決めずに、「困ることはないか」を考えてから、葬儀のスタイルを決定することが重要です。
葬儀社だから言えるお葬式の話 P80-81