一般的なお墓には、家名が墓石に彫られています。
これは「家墓」と言われるものです。
この家墓、後継ぎがいる限り代々続いていきますが、後継ぎ(承継者)がいなくなったらどうなるのでしょうか?
後継ぎ(承継者)がいなくなった時は、「無縁墓」となってしまいます。
となりますと、単身者やお子さんのいらっしゃらない方はどのようにしたらいいのでしょうか?今後もますます同じようなお悩みの方が増えてくると思われます。
80年代の後期にそうしたことを背景に誕生したのが、「永代供養墓」です。
永代供養墓とは子孫が代々お墓を守るのではなく、お寺が続くかぎりお寺が面倒をみますよ、というお墓のことです。つまり後継ぎを必要としない供養の形です。
これまでの墓が家に例えると一戸建てだったのに対し、このお墓は一般的に共同マンションのような形態をとります。
また、初めは個人墓で、一定の年数を越えると自動的に「永代供養墓」へ、というスタイルなど実に様々な形式があります。
現在の世相から、お子さんに死後の世話まで掛けたくない、という方に大変な人気を集めています。
最近では寺院だけではなく地方自治体も積極的にこの形態のお墓に力を入れています。
大阪では有名な一心寺様もこの形態をとっています。